8月20日(月)から予約を受け付けていた「中野区パートナーシップ制度」の1組目となる同性カップルが96日(木)、中野区役所で酒井直人区長から「宣誓受領書」を受け取った。

受領証を胸に二人で記念撮影。

 

お二人は25年もの長きにわたってパートナーシップを築いてきた大江千束さんと小川葉子さんのレズビアン・カップル。レズビアンやバイセクシュアル女性を支援するコミュニティスペース「LOUD」を運営し、同性のパートナーシップ制度を求める活動もおこなってきた(LOUDhttp://space-loud.org )。

中野区では、区内で活動する「中野LGBTネットワークにじいろ(中野にじねっと)」が中心となって、昨年の秋頃から「同性パートナーシップ制度」の実現を目指し、3回の勉強会や区議や行政への働きかけをおこなってきた。この間、大江さんも「中野にじねっと」の共同代表の一人として尽力されてきた。

そんな流れの中、1年後に、ようやく制度が実施され、晴れて大江さんと小川さんが「受領証」を受け取ることになったことは、本当に喜ばしいことである。

大江さんと小川さんは当初、「私たちのようなオバサンではなく、若い人のほうが」と話していたが、まわりからのススメもあり、「こんな普通のオバサンだから、逆に安心してもらえるかな」と、第1号カップルを引き受けてくれた。

共に尽力した当事者メンバー、区長、区議らと。

 

これで、渋谷区、世田谷区、伊賀市、宝塚市、那覇市、札幌市、福岡市、大阪市に中野区が加わり、現在、9つの自治体がパートナーシップ制度を導入したことになる。

また、この8月に千葉市が20194月からの実施を、さらに919日(水)には東京・豊島区で、20194月からの条例での運用を目指していくと発表があった。

25年という時間を共に寄り添い合ってきた二人が受領証を受け取る姿は、他の自治体への広がり、その先の国レベルでの「婚姻の平等」に向けての大いなる励みになることだろう。

なお、中野区での本制度のスタートを祝うパーティーが、下記の要領で開催される。ぜひご参加を。

 

■『中野区パートナーシップ制度を祝う会』

日時:20181021日(日)18:0021:00
場所:中野サンプラザ 11階「アネモ」ルーム
料金:3,500円(軽食+ドリンク付)
定員:50名(先着順)
主催:中野LGBTネットワーク にじいろ
*チケットの購入は下記「Peatix」より
https://nakano-partnership.peatix.com

 

■中野区公式ホームページ関連リンク

http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/101500/d026072.html