2018年を振り返って、日本でのLGBT関連のニュースの中で、最も反響が大きかったのは、7月に発売された『新潮45』8月号に掲載された、自民党所属の杉田水脈衆議院議員による『「LGBT」支援の度が過ぎる』と題された文章での差別的な内容をめぐるものだったのではないだろうか。
この杉田議員の言説に対して、テレビ番組のコメンテーターとして知られ、日本文学者で東京大学名誉教授、国文学研究資料館館長のロバート・キャンベルさんは、自身のブログ『つぶて文字』(8月12日付け)において反論を掲載し、『ふつうに、「ここにいる」ことが言える社会になってほしいです』と訴えた。
その中で、「私自身、20年近く同性である一人のパートナーと日々を共にして来た経験から言うと」として、自身に長年連れ添っている同性のパートナーがいることを公表し、話題となった。
ロバート・キャンベル公式ブログ『つぶて文字』(2018.8.12)
https://robertcampbell.jp/blog_top/
以降、同性愛を公表したことに関する、キャンベルさんのインタビュー記事がいくつかのメディアで掲載された。
つい最近では、弊団体「NPO法人 東京レインボープライド」共同代表理事の杉山文野が『Forbes JAPAN』のウェブで連載している対談のゲストとしてキャンベルさんが登場し、2回に分けて記事になっている。
■『Forbes JAPAN』
杉山文野『LGBTからダイバーシティを考える』
第3回:ロバート・キャンベル
「制度を整えるだけでは解決しない」
ロバート キャンベルが語るLGBTの現状(2018.12.1)
https://forbesjapan.com/articles/detail/23951
「必要なのは良い打算」(2018.12.2)
カミングアウトは必ずしも正解とは言えない
https://forbesjapan.com/articles/detail/23952
以下、ロバート・キャンベルさんが、同性のパートナーがいることを公表した後、立て続けに発表されたインタビュー記事をいくつかまとめてみた。
示唆に富む、キャンベルさんの言葉を噛み締めてほしい。
- 『朝日新聞』(2018.8.16)
『同性婚公表のキャンベルさん「日本の空気見直す時期」』
二階堂友紀(朝日新聞記者)
https://www.asahi.com/articles/ASL8H61S7L8HUTFK011.html - 『ハフポスト』(2018.8.21)
『「同性愛を公表するために、ブログを書いたのではない」
ロバート・キャンベルさんが伝えたいこと』
生田 綾(ハフポスト日本版ニュースエディター)
錦光山 雅子(ハフポスト日本版ニュースエディター)
https://www.huffingtonpost.jp/2018/08/20/robert-campbell_a_23505333/ - 『BLOGOS』(2018.8.23)
同性婚公表から1週間 ロバート・キャンベル氏が心境を語る
『僕の中で「でこぼこ」がなくなった』
石川奈津美(BLOGOS編集部)
https://blogos.com/article/319637/ - 『YAHOO! JAPANニュース』(2018.8.25)
猪瀬 聖(ジャーナリスト)
『「日本は変われる」ゲイ公表のキャンベル氏』
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20180825-00094367/