6月1日(土)、東京レインボープライド(TRP)は、『ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル(SQCF)』の「クィアパレード」に、参加してきました。

SQCFは、期間中に、クィアパレード、映画祭、クラブパーティー、講演会などが行われる、韓国最大級のLGBTQイベントです(2017年までは『コリア・クィア・カルチャー・フェスティバル(KQCF)』という名称でした)。

その始まりは、激しい雨の降る中、ソウル市内の大学路(テハンノ)を約50人でパレードした2000年8月26日までさかのぼります。その日から今年でちょうど20回。この間、アンチグループの妨害等と闘いながら、毎年、パレードを実施してきました。そんな記念すべき2019年のテーマは「The 20th Leap for Equality(20回目の跳躍、平等への挑戦!)」。20年という歴史の重みを踏まえつつ、あらためて「平等」の実現に向かって挑んでいこうという、熱くて強い思いが伝わってきます。

TRPは、2014年にSQCFに初めて参加し、2015年からは毎年、ブースとフロートを出展しているのですが、今年のもようを簡単にレポートしたいと思います。

今年も会場はソウル市役所前の「ソウル広場」で、楕円形に芝生が敷かれたエリアを囲むように、人権活動団体や企業など、約80ほどのブースが出展されていました。

今年のブースでは、SQCFへ寄付してくれた方へTシャツやトートバッグをプレゼント。ちなみに両隣りは、香港プライドパレードと、TENGAでした。

特設ステージでは、14時からパレード出発の16時まで、パフォーマンスやスピーチが行われました。TRPも15時台に登壇し、スピーチをさせていただきました(本記事末にスピーチ全文を掲載)。

TRPスタッフ6人が登壇し、共同代表理事の山縣真矢が代表してスピーチ。

スピーチの後はいよいよパレード。今年のフロートは全部で12台、TRPは9番目の出走でした。フロートには、20回をお祝いするメッセージが書かれた横断幕を掲示しました。

今年のルートは、ソウル広場から観光名所「光化門」前で折り返す過去最長の約4.5km(東京のおよそ2倍)、時間にして2時間強の行進でした。光化門の南側にある「光化門広場」は市民集会やデモの開催場所として最も人気の高い場所だそうで、ここをパレードするのはSQCFの念願だったそうです。実現できて、良かったですね。

光化門広場を進むTRPフロート。

フロートの上から見ると、人の多さに圧倒されます。

この日、会場に8万人、パレードに7万人、計15万人という過去最高の来場者を記録したそうです。

20年という節目を迎えたSQCF。闘いはまだまだ続いていきますが、「平等」な社会を実現するために、これからも国境を越えて連帯していければと思います。

■『ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル2019』

期間:5月21日(火)〜6月9日(日)
   *6月1 日(土)「クィアパレード」
テーマ:「The 20th Leap for Equality(20回目の跳躍、平等への挑戦!)」
公式サイト:http://sqcf.org

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■SQCF2019

TRPスピーチ全文

アニョハセヨ。
みなさん、こんにちは。
東京レインボープライドです。
『Seoul Queer Culture Festival 2019』の開催、
本当におめでとうございます。

今年、2019年という年は、私たちにとって、節目となる記念すべき年です。
1969年にニューヨークで起こった「ストーンウォール事件」から50年。
1994年に日本で初めてのプライドパレードが東京で開催されて25年。
そして、「ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル」も、
今年で20周年を迎えました。

この間、アメリカでも、日本でも、韓国でも、そして世界中で、
私たちセクシュアルマイノリティの存在を可視化し、
私たちの「人権」を獲得していくために、
たくさんの人が闘ってきました。

得られた成果もありますが、
まだまだ課題もたくさん残されています。
私たちの闘いの歴史を振り返り、
これまで闘ってきた人たちの思いを胸に、
未来に向けて、共に考え、協力していきましょう。

先月、約20万人が来場し、
『東京レインボープライド2019』は、無事終了しました。
今年のテーマは「I HAVE PRIDE~あるがままを誇ろう。」でした。

私たちは、ひとりひとりが「PRIDE」を持っています。
私たちは、異常でも、病気でもありません。
恥ずべき存在でも、嫌悪される存在でもありません。

ひとりひとりの「PRIDE」が尊重され、輝いていくこと。
いつの日か、真に公平で平等な、すべての人があるがままを誇れる、
愛にあふれる社会が実現するその日を夢見て、
これからも共に、闘っていきましょう。

I Have PRIDE
We Have PRIDE

여러분 안녕하세요. 도쿄 레인보우 프라이드입니다. 2019 제20회 서울퀴어문화축제 개최, 정말 축하드립니다. 올해, 2019년이라는 해는 저희에게 있어서 중요하며 기념적인 해입니다. 1969년 뉴욕에서 일어난 ‘스톤월 항쟁’에서부터 50년 1994년 일본에서 처음으로 프라이드 퍼레이드가 도쿄에서 개최된지 25년 그리고 서울퀴어문화축제도 올해로 20주년을 맞이하였습니다. 요사이, 미국에서도, 일본에서도, 한국에서도, 그리고 전세계에서 우리 성소수자의 존재를 가시화하며 우리의 ‘인권’을 위해 많은 분들이 싸웠습니다. 저희가 쟁취한 성과도 있지만 아직 해결하지 못한 과제도 잔뜩 남아있는 상태입니다. 우리의 투쟁의 역사를 돌아보고, 지금까지 싸워온 사람들의 마음을 가슴에 품고, 미래를 향해 함께 생각하고 연대해갑시다. 지난 달 개최된 도쿄 레인보우 프라이드 2019는 약 20만명이 찾아와 주시며 무사히 마쳤습니다. 올해의 테마는 ‘ I have pride ~ 있는 그대로의 자신에 자긍심을’ 이였습니다. 우리들은 한사람 한사람이 프라이드를 갖고있습니다. 우리 존재는, 비정상적인것도, 질병인것도 아닙니다. 부끄러워 해야 할 존재인것도, 혐오 받아야 할 존재인것도 아닙니다. 한사람 한사람의 프라이드가 존중되고 계속 빛나기를 언젠가, 진정 평등한, 모든 사람이 있는 그대로의 자신에 자긍심을 느낄 수 있는, 서로 아끼는 마음이 흘러넘치는 사회가 실현되는 그 날을 꿈꾸며 앞으로도 함께, 싸워갑시다
I Have PRIDE
We Have PRIDE