これまでも多くの社員の方にTRPにご参加いただいているチェリオコーポレーション。 今年度からは新入社員の方々が主体となり、LGBT・多様性について話し合う座談会を設けるなど、社内のダイバーシティ推進に取り組んでいるそうです。
今回お話を伺ったのは、「多様な人がイキイキと働ける会社にしたい!」という思いの強い4名の新入社員の方々。彼・彼女らはチェリオをどんな会社にしていきたいと思うのか、TRPスタッフ太田がじっくりとインタビューしてまいりました。


【メンバー】
*総務部/河合夏美さん
*広域営業部/平田大喜さん
*SCM・マーケティング室/坂巻彩香さん
*SCM・マーケティング室/ファンボルケ・イザベルさん

 

「やってみたい」「じゃあやっていいよ!」で決まった、新入社員たちの取り組み

 

ーー太田
 まず、新入社員の方々が主体となってLGBTに関する啓蒙活動を進めると決まった経緯と、具体的な取り組みについて教えていただけますか。

ーーイザベル
 きっかけは、私と坂巻が昨年のTRPに参加したことなんです。そのときに、「TRPへの参加・協賛を起点としながらも、継続的な社内での取り組みもやっていきたい」ということを上司に話したんです。

ーー坂巻
 そうです。そうしたら「じゃあやっていいよ!」とすぐ任せてくれて(笑)、総務や先輩を巻き込んで、委員会のようなものを作りました。具体的な取り組みとしては、まず座談会を開いて「LGBT当事者の方が働きやすい会社になるためには」と話し合うことから始めました。

ーー太田
 なるほど。お二人がそっと手を挙げたら、先輩たちが「どうぞ!」と大きく引っ張りあげてくれたんですね(笑)。本当にやらせてくれるってすごい。その座談会には、河合さんと平田さんも参加されたんですか?

ーー河合
 私だけですね。社内を変えるには総務は重要だよね、ということで参加しました。平田は社内のLGBT関連の取り組みに加わるのは、今日が初めてだよね?

ーー平田
 そうだね。僕は学生時代から仲の良いゲイの友人がいるのもあって、当然LGBTに対して抵抗感はなかったですし、これから自分も何かできればと思っています。

ーー太田
 なんか、皆さん少し話しただけでもイキイキとしていて、すごいですね! 驚きました。楽しみながら、真剣に取り組んでいる感じが伝わってきます。

ーーイザベル
 そうですね。新入社員の自分たちのアイデアでも、先輩たちが真剣に耳を傾けてくれている、というのを日々感じています。

 

まずLGBTについて知ってもらうことを一歩ずつ

 

ーー太田
 座談会では、LGBTフレンドリーな企業になるためのどんな課題が見つかったんですか?

ーー河合
 たくさんありますが、まずシンプルに、社員の多くが“LGBT”という言葉さえ知らないのは大きな課題だよね、となりました。私もこの会社に入るまで知らなかったので、まず知ることは重要だなと実感がありました。

ーー坂巻
 毎年TRPに参加しているのは東京の社員だけなので、「実際、今どれくらいの社員がLGBTについて知っているんだろう?」となって、「LGBTって知っていますか?」というアンケートを全社で行いました。あとは『LGBT報』というLGBT関連情報に特化した社内報の発行も始めました。

ーー太田
 アンケートを実施すること自体が、多くの社員の方とLGBTとの大切な接点にもなりますよね。LGBT報も先ほど特別に見せていただきましたが、内容が充実していて感心しました。アンケート内の「パレードを歩きたいですか?」という質問への回答が、嬉しい結果になったと伺いましたが。

ーー坂巻
 そうなんです。全国の社員のうち、4人に1人が「歩きたい」を選んでくれました。

ーーイザベル
 今年は東京以外から参加を希望する社員には、参加したい理由をちゃんと書いて提出してもらい、そこから選抜することになったのですが、いつかは希望者みんなが歩けるようにできればと思っています。

ーー河合
 社内報などでLGBTについて知ることも重要ですが、実際に当事者の方々に出会うのとでは、きっと全然違いますよね。

ーー太田
 まずは思いが特に強い方から始めて、一歩ずつということですね。

 

多様な人が強みを活かし合い、成長する企業を目指して

 

ーー太田
 では、みなさんはチェリオをどんな会社にしていきたいと思っているか、何か描いているものはありますか?

ーー河合
 私は総務として、おそらくいるだろうLGBT当事者の社員を含め、みんながもっと明るく楽しく働ける環境をつくっていきたいです。本当にこの会社の人が好きだし、支えたいという気持ちが強いから。

ーーイザベル
 私は、もっともっと多様なバックグラウンドの人が入ってきたら嬉しいなと思っています。いろんな人のアイデアがあれば、他社にも負けないアイデアフルな会社になれるんじゃないかなと思います。

ーー坂巻
 私も二人と重なるんですが、いろんな人が、個人のいいところや強みを活かし合って働ける会社になっていければいいなと思いますね。あと、直近の目標としては、LGBT当事者の社員が職場のことで悩んだ際に相談できる窓口をちゃんとつくりたいと思っています。まずはLGBT報に「何かあったら連絡してください」と載せるようにするところから始めています。

ーーイザベル
 「いつでもこちらは準備できていますよ」という態勢は整えていきたいですね。

ーー太田
 みんな1年目でハッキリ目標が出てくるのがスゴイですね。自分の新人時代はなんだったのか……(笑)。平田さんはどうですか?

ーー平田
 僕はチェリオのおおらかで温かい風土がすごく好きですし、若手にも任せてくれる大胆さがあるところもすごくやりがいを感じているので、「変えたい」とは特に思っていないんです。ただ、みんながやりたいことにチャレンジできる会社になれば最高だな、とは思います。僕自身は、英語が好きなので海外事業部をつくって、海外に支店を出したりはしてみたいです。夢ですね。

ーー太田
 これまた素敵ですね! 皆さんみたいな社員の方がいれば、もっともっと「多様な人がイキイキと働ける会社」になっていくんだろうな、と素直に感じました。僕もチェリオに入りたくなってきたところですが(笑)、今日はそろそろお時間となります。皆さん、本当にありがとうございました!

ーー一同
 ありがとうございました!