パレードに参加している団体は、地域コミュニティ団体、警察・消防や市などの行政団体、そしてスポンサーとなる企業などで、約300近いチームが歩きます。どこも工夫を凝らし、沿道の観客を楽しませてくれます。

パレードが終わったあとは、ゴール近くに設けられたステージエリアへと人が雪崩れ込んでいきます。

この四角いエリアの、街の一角を閉鎖して、いくつものステージや売店、トイレなどが設置されています。ビールも買えます。ふだんアメリカでは、街中でお酒を飲むことができないんですよね。

 

メインステージのほか、いくつものコミニュティステージがあり、アジア・太平洋諸国系とかラテンとかレザーなどそれぞれにテーマがあり、その周りでみんな踊ったり、お喋りしたりして過ごします。観光客もいますが、サンフランシスコやその周辺に住んでいる人たちが集まって、みんなでプライドをエンジョイしているような印象でした。また、女装やヌーディストなど、自由な表現を楽しんでいる方もたくさんいました。

アメリカのプライドはストーンウォール事件やハーヴェイ・ミルク暗殺事件など、LGBTの権利を守る闘いの歴史の上にありますが、やっぱりアメリカのプライドは街を上げてのお祭り。サンフランシスコ・プライドを見てそう感じました。

有名なゲイタウン、カストロ通りがありますし、レザー愛好家の集まるフォルサム・ストリートフェア(9月)などのイベント、もちろんたくさんの観光スポットもあります。せっかくアメリカに行くなら、プライドの時期に合わせて行ってみるのも楽しいと思います。

ではあなたも、Happy Pride!!

取材・文/ゆきまる

 

■『San Francisco Pride
 Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender Parade & Celebration』
日時:2019年6月29日&30日(日)
   29日&30日:Celebration and Rally
   30日:パレード
場所:シビック・センター・プラザ等
テーマ:「Generations of Resistance」
公式サイト:http://www.sfpride.org

[関連動画] ●San Francisco Pride Parade 2019 - Segment 1
https://www.youtube.com/watch?v=cYRP3aKX8EY
※当日ライブ中継を行っていた「KPIX CBS SF Bay Area」というYouTubeチャンネルの動画。Segment 14まである。

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